ネットワークコンピュータというのが10年ちょい前に話題になった。
友人がそれで起業するからアドバイスしてくれという話も何度かあった。
結局、うまく定着せずに廃れてしまった。
ネットワークコンピュータというのは、データとアプリケーションをどこかのサーバにおいて、コンピュータを利用する人は、その都度サーバにアクセスするというしくみだ。
クラウドも似たような発想だ。
GoogleDocsなどは、アプリケーションもデータも全部サーバにおいている。
僕はこれが便利だという人の気が知れない。
クラウドクラウドっていうけど、おそらくこれはもうすぐしたら話題にも上らなくなるだろうと思う。
ただこれはネットワークコンピュータのように廃れるのではなく、定着するのだろうなとは感じている。
IT業界というのは、技術が話題になることが多くて、エンドユーザの利便性はわりと二の次である。
こんな技術があって、世の中が変わるかも!って話は多いけど、結局その技術だけで世の中を変えるなんてことはない。
その技術を使ったアプライアンスがあっての技術だ。
そんな意味で、今のクラウド化の流れを見ていると、もう一幕か二幕ありそうで、その頃には誰もクラウドなんて言葉を使わなくなっているだろうなと感じる。
僕はGmailを常用しているけど、別にクラウドが便利だから使っているわけではない。
IMAPを自由に使えるメールソフトが少ないからGmailを使っているだけだ。
もっと早いメールソフトがあれば、あえてブラウザベースのツールを使ったりはしない。
コンピュータ関係の書籍や雑誌にクラウドがよく出ているところを見ると、マスコミは、一般人がクラウドに関心を持っていると思っているような節が見える。
しかし、一般人はまだまだクラウドを必要していないと思う。
データの同期なんて、オフィスと自宅でパソコンを使わなければならない一部の人だけだ。
主婦は当然不要だし、多くの企業はセキュリティ上、データの同期なんて認めていない。
ほとんどはフリーランスかそれに近い仕事形態の人のためだ。
・・・長くなりそうなので、とりあえずここまで。
時間を見て追記します。
2009年12月10日
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