2009年7月21日
LaTeXで文献リストの作成
しかし、ついつい、使うのを忘れて、直接bibliography環境で書いてしまう。
今回、一念発起して、自宅の環境をきちんと整備しようと考えたので、メモしておく。
まずは、BibTeX活用術で配布されているjep.bstと武田史郎氏のサイトで配布されているjecon.bstを比較してみた。
(jep.bstはutf-8に変換して使用)
その結果、著者名を「姓(半角スペース)名」で登録しておけば、引用時のラベルを姓だけにしてくれるという便利な特性のあるjecon.bstを利用することにした。
設定方法はOSXのばあい、非常に簡単で、TeXのパスの通ったところにこれらのファイルを置き、mktexlsrするだけだ。(sudoが必要)
ちなみに筆者は、~/texmf/jbibtex/bstにおくことにした。
BibTeXそのものの使い方は、BibTeX活用術がわかりやすい。
もちろん、jecon.bstの使い方の方hあ、武田氏のサイトを参照するか添付の文書を読む必要がある。
2009年6月1日
TeXで不等号を入力する
ただ、文章中の装飾(表の作成や、図の貼り込み、あるいは太字にするかイタリックにするか)をコマンドで指定しなければならないので、めんどうなときもある。
中でもめんどうなのが、記号の入力だ。
πは¥pie といれればよかったり、sinを¥sinとすればよいなど、わかりさえすれば楽なのだが、あまり使わない記号だと、探してしまう。
そんな、TeXの記号で、実はずっと悩んでいたことがあった。
不等号の入力の仕方が分からなかったのである。
不等号というのは、<や>のことで、下にイコールがついたり一本線がついたもの(たとえば、≧など)は知っていた。
しかし、イコールのない、ただの<や>となると、どこにも載っていない。
探し方が悪いのだと思って、何冊も本を読んだり、かなりの時間をかけてネットを検索しても分からなかった。
そしてふと、気づいた。
<>は別に命令ともかぶっていないから普通に入力してもよいのでは?
やってた。
当たりだった。
今までしかたなく全角記号で我慢していたりしたのが、少々恥ずかしくなるぐらいあっけない。
<>が表示できないなんて、まったく、><って感じだ。
2009年5月28日
OSX上のLaTeX+パワポで図を編集する
- LaTeXではDVIを使わずに、PDFでプレビューする
- 図はパワーポイントで作図
- 図はPDFで保存し、直接LaTeXに読み込ませる
- 図は一ページ全体だけではなく、図中の必要な部分だけを表示できるようにする
(ここからあとは、以前のエントリとほぼ同じです)
\usepackage{graphicx}\usepackage{mediabb}
\begin{figure}\includegraphics[mediaboxonly=/CropBox,width=30zw]{images/test.pdf}\caption{PDF画像の張り込みテスト}\label{test}\end{figure}
2008年10月27日
TeXでPDF画像を利用する(OSX)
OSXでLaTeXを使っている。
DVIを作るときに、そのままPDFも作成するように設定しているので、ソースを編集してコンパイルしたらPDFファイルが得られる要になっている。
慌ててDVIをPDFにし忘れて、出先で泣く、ということもおかげでない。
文書に貼り込む画像は、PowerPointとか、Keynoteで作成し、PDFに出力したものを利用している。
Macのばあいには、幸いこれらのソフトからPDFに書き出すのがとても楽なので、楽させてもらっている。
ただ、悩みが一つ。
TeXでこれらの画像を読み込むと、A4サイズになってしまう。
もちろん、A4いっぱいに作成して、Scaleオプションで縮小することもできるのだが、たとえば横に細長い画像などのばあいには、上下が空きすぎて格好悪い。
どうすればいいのかなあ。。。とマニュアルなどを読んでいたところ、ついに解決策を発見。
まず、TeXでPDF画像を直接利用するばあいには、graphicxパッケージとmediabbパッケージ(mediabb.sty)、dvipdfmxコマンドを利用する。
ソースはこんな感じですね。
まず、こういうふうに、両者を読み込むように設定しておいて、画像を読み込むときに、\usepackage{graphicx}
\usepackage{mediabb}
という感じで読み込みます。\includegraphics[width=15cm]{abc.pdf}
このときに、横幅を設定したり、Scaleで倍率を設定するなどすれば、指定したとおりにサイズを変更してくれます。
ただし、この方法だと、いらない余白まで入ってしまいます。
そこで、OSX付属のPreviewを使って、余白を削除しましょう。
PDFファイルをプレビューで開いたら、選択ツールを使って、必要な場所をコピーします。
そして、メニューから「クリップボードから新規作成」を使って、余白を削除したpdfを作成します。
注意なのですが、この方法だと、同じページの不要部分は実際にはPDFファイルに含まれていて、TeXで画像を読み込むとそのまま表示されてしまいます。
実は、PDFファイルの一部分を切り出すと、それは、「切り取りボックス」という指定になって、他の部分を表示しないようになるのです。残念なことに、TeXはこれを無視して、表示しないはずの部分も表示してしまいます。
どうすればいいのか・・・
PDFのソースを眺めてみると、切り取りボックスというのは、CropBoxとして定義されていることが分かります。
mediabbがこれを認識してくれればいいのですが・・・と思って解説を読んでいると、ちゃんとありました。
このようにすれば、無事CropBoxを認識してくれます。\includegraphics[mediaboxonly=/CropBox, width=15cm]{abc.pdf}
たったこれだけのことだったのですが、PDFのソースを見るまで、解説の該当箇所の意味が分かりませんでした。
2007年4月30日
TeXの設定をする

資料を作成しているときに、必要なものがないって結構あります。
今回は、囲み記事のようなものを入れたかったんです。それも、枠上に表題がはいっているやつ。
パワーポイントならすぐにできるのですが、どうしても普段使っているLaTeXでやりたかった。ここでちゃんと調べないと負けだ!と思ってしまいました。
ささいなことにこだわるのは、気が進まない仕事をしているとき
確かにそうでした。
みんなそうでしょ?
いろいろググると、事例付きでパッケージを解説しているサイトがありました。
むちゃくちゃていねいですごく参考になりました。
僕のやりたいことは、右上のような表題付きのボックスを作ることだったので、まさにそのとおりの動作になりました。
ちなみにこれ、tboxit.styというパッケージです。
ソースを抜粋するとこんな感じ
\usepackage{tboxit}さて、ここで問題。
\tboxit{表題はここ}{%
えーと、本文はこんな感じ。\\
パラグラフは入らないので、バックスラッシュ二つで改行です
}
tboxit.styはどこにおけばいいのでしょうか?
いつもは適当にルートになって/usr/local/share/texmf/以下の適当なところか、文書と同じディレクトリに入れていたのですが、よく考えたら、もっといい方法があるはず。
だって、ルート権限持っていない人だと、新しいディレクトリで文書を作るたびに使っているstyファイルをコピーしないといけない。
そんなはずないよね。
と、ここでしばし悩みます。
いろいろ考えたり、ファイルを読んだりしていると、結局は、
$HOME/texmf/tex/
というディレクトリを作って、そこに入れればいいということが分かりました。
/usr/local/share/texmf/web2c/texmf.cnf
に書いてありました。
悩むより、ググるより、まずソースを読め、ですね。
正式には、ptex/あたりかもしれませんが、ときどきは英語の論文も書くので僕はこうしておきました。
そうそう、今日はschedule.styもいじって遊びました。
これは、週間予定表を作ることができるのでおもしろいですね。
Googleカレンダからデータを取り出してきて、schedule形式に出力してコンパイルとかもできそう。
(用途が見つからないけどね)