OSXでLaTeXを使っている。
DVIを作るときに、そのままPDFも作成するように設定しているので、ソースを編集してコンパイルしたらPDFファイルが得られる要になっている。
慌ててDVIをPDFにし忘れて、出先で泣く、ということもおかげでない。
文書に貼り込む画像は、PowerPointとか、Keynoteで作成し、PDFに出力したものを利用している。
Macのばあいには、幸いこれらのソフトからPDFに書き出すのがとても楽なので、楽させてもらっている。
ただ、悩みが一つ。
TeXでこれらの画像を読み込むと、A4サイズになってしまう。
もちろん、A4いっぱいに作成して、Scaleオプションで縮小することもできるのだが、たとえば横に細長い画像などのばあいには、上下が空きすぎて格好悪い。
どうすればいいのかなあ。。。とマニュアルなどを読んでいたところ、ついに解決策を発見。
まず、TeXでPDF画像を直接利用するばあいには、graphicxパッケージとmediabbパッケージ(mediabb.sty)、dvipdfmxコマンドを利用する。
ソースはこんな感じですね。
まず、こういうふうに、両者を読み込むように設定しておいて、画像を読み込むときに、\usepackage{graphicx}
\usepackage{mediabb}
という感じで読み込みます。\includegraphics[width=15cm]{abc.pdf}
このときに、横幅を設定したり、Scaleで倍率を設定するなどすれば、指定したとおりにサイズを変更してくれます。
ただし、この方法だと、いらない余白まで入ってしまいます。
そこで、OSX付属のPreviewを使って、余白を削除しましょう。
PDFファイルをプレビューで開いたら、選択ツールを使って、必要な場所をコピーします。
そして、メニューから「クリップボードから新規作成」を使って、余白を削除したpdfを作成します。
注意なのですが、この方法だと、同じページの不要部分は実際にはPDFファイルに含まれていて、TeXで画像を読み込むとそのまま表示されてしまいます。
実は、PDFファイルの一部分を切り出すと、それは、「切り取りボックス」という指定になって、他の部分を表示しないようになるのです。残念なことに、TeXはこれを無視して、表示しないはずの部分も表示してしまいます。
どうすればいいのか・・・
PDFのソースを眺めてみると、切り取りボックスというのは、CropBoxとして定義されていることが分かります。
mediabbがこれを認識してくれればいいのですが・・・と思って解説を読んでいると、ちゃんとありました。
このようにすれば、無事CropBoxを認識してくれます。\includegraphics[mediaboxonly=/CropBox, width=15cm]{abc.pdf}
たったこれだけのことだったのですが、PDFのソースを見るまで、解説の該当箇所の意味が分かりませんでした。
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